17歳の言葉

http://www.cl-shop.com/citylife/cl/back/kiji/tok/56.htm
女子サッカーの最高峰とも言われる『ベレーザ』を辞め、まだ新しい、しかも遠方のチームに移るとは思いきりましたね。
「『ベレーザ』はプロリーグでも1、2を争うチームだから競争率が激しかった。リーグ戦の前になるとポジション争いで、自分と同じポジションの人を平気で、傷つけるような行為をする。そうまでしないとダメなんだという監督の方針についていけなかった。『おまえは上を目指す気があるのか』と言われたけれど、人を蹴落としてまでやりたくなかった。逃げるわけでなく、サッカーはチームプレイなんだし、そこまでするのはちょっと違うんじゃないの、って思いが私の中にあったんです」


◇自分はどんな選手だと思いますか。
「見る人が楽しめるサッカーができる選手だと思う。見る人が『オオッ!』と言うようなプレイをしていきたいですね。サッカー選手としての将来の夢は、世界で一番うまくなること。強くなくても負けてもいい。『うまいっ!』って言われたら満足です」


多分、宮間あやは今でもこの時の気持ちを持ち続けているのではないだろうかと思う。
ワールドカップの決勝戦が終わったあと、一人でアメリカの選手を抱きしめたのも、そのあらわれだろうし。
もちろん大人になって、「勝たなければ意味が無い」というような熾烈な競争の中で、彼女なりに戦ってきたし、その結果この間最高の結果を出したわけだけど、根本には「楽しいプレイがしたい」という揺るぎない思いが常にあるのだろう。
そういう思いが伝わるから、彼女が出ている試合は見ていて面白いのだと思う。


この間の湯郷の勝利について「W杯よりうれしい1勝」と語ったのも、多分湯郷のサッカーの内容が、やってて楽しいんだろうな。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2011/07/25/kiji/K20110725001276560.html


しかし、湯郷という土地に、洗練された楽しいサッカーがあるというのが、また面白いね。一度観に行きたいものだ。